友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
昨日、あまり眠れなかったからかもしれない。


仮病を使って保健室へきたけれど、少しだけ仮眠を取ることができた。


すると、保健室のドアが開く音がした。

保健室の先生が戻ってきたのだろう。


わたしはとくに気にすることもなく、また目を閉じようとした――そのとき。


わたしが寝ているベッドのカーテンが揺れ、隙間からだれかが顔を覗かせた。


深い闇のような瞳と目が合い、わたしはとっさに体を起こした。


「い…、一之瀬くん…!?」


そう。

仕切られたカーテンをかき分けてやってきたのは、一之瀬くんだった…!


「…どうして、ここにっ」

「体調悪いんだろ?これ、やるよ」


そう言って、一之瀬くんがわたしに差し出したのは、青いパッケージが特徴的なスポーツドリンクのペットボトルだった。
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