友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「とかなんとか言って、噂になってんぞっ。いろんな男と遊んでるってな」

「やっ…!離してください…!」


無理やり校舎の壁に押さえつけられて、キスを迫られたけれど――。


「…てめぇ。気安く、向坂に触れてんじゃねぇ!」


人気のない場所であるにも関わらず、一之瀬くんが現れて、あっという間に年上の先輩を追っ払ってしまった。


「向坂っ、…大丈夫だったか!?」

「う…うん」

「…ったく。1人にしたらすぐこれだ。俺のそばから離れんな」


いつでもどこでも、わたしの味方になって助けてくれる一之瀬くんは、まるでヒーローのようだ。


「向坂が視界にいないと、不安になる」

「本当は、向坂を独り占めしたいってずっと思ってる」

「冗談なんかじゃねぇよ。本気だから」


一之瀬くんは、毎日のように甘い言葉をわたしにくれる。
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