友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。～ＯＮＥ 史上最強の暴走族～

だったら、もしかしたらこのスマホの中に、万里くんとの思い出の写真が入っているかもしれない…！


事故のことはまだ思い出したくないけれど、わたしに優しくしてくれる万里くんとのことは思い出したい。

そう思うようになっていた。


幸い、同じダンボールの中に充電器も入っていた。

さっそく、それをコンセントに繋ぐ。


早くスマホが復活しないかと心待ちするわたしのところへ、万里くんがやってくる。


「…慈美？もしかして、それって…」


そして、わたしの手の中にスマホがあることに気づくと、なぜか万里くんは慌ててそれを取り上げた。


さらに、充電器に繋がっていることを知って、すばやくコンセントから充電器を引き抜いた。


「…どうかしたの？万里くん」


こんなに慌てた万里くんは、初めて見る。