友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「え…?」

「だって、もう昼だけど」


そう言って、一之瀬くんは自分のスマホの画面をわたしに見せた。


するとそこには、確かに【12:48】と表示されていた。


…まったく気づかなかった。


ここは地下だから窓もなく、外の様子を確認することはできない。

体感的に、朝だと思っていたのに――。


まさか、そんなに時間がたっていたなんて…。


「…そうだ!学校は!?」

「今から行っても、5限なんて間に合わねぇよ」

「そう…だよね」

「それに…、無理だろ?そんな格好じゃ」


一之瀬くんの言葉に、わたしはキョトンとして首を傾げる。


そして、自分の格好に目をやると――。

わたしは、なぜか黒色のバスローブを着ていた。


「こっ…、これは…!?」

「…悪いっ。俺が昨日、勝手にやった。全身ずぶ濡れだったから、ひとまず脱がさねぇと風邪引くと思って…」
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