友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
〈はいっ。いかに、観客の皆様の心をつかむかが、この最終審査の最大のポイントとなっています!〉


どうやら最終審査は、審査員と観客の投票でグランプリを決めるんだそう。


そして、気になる最終審査の内容…。

――それは。



〈『愛する恋人』へのメッセージを、思いのままに伝えていただきます〉


…愛する恋人。


〈ここには、多くの男性と女性の方が集まっています。男性の心をつかみ、かつ同じ女性に共感を与えるような、そんな胸に響くようなメッセージをお願いします〉


どうやら、時間制限はないらしい。

どうりで、控え室に戻ってくるのが短い人もいれば、由奈のように長かった人もいたわけだ。


〈それでは、1分後に審査開始です〉

〈いっ…1分…!?〉


…そんなっ。

1分間で、メッセージの構成なんて…無茶だよ。
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