友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「向坂さん!来月号の雑誌で、ミス真神の取材記事を載せさせていただきたいんですが!」

「そのために、ぜひお写真を撮らせてください!」

「…えっ、でも…わたしっ…」


雑誌の編集部の人から、名刺を押しつけられるようにして渡される。


人気ファッション雑誌に載ることは光栄なことだし、それが歴代のミス真神の特権でもあった。


…しかし、わたしにはあまり興味のないこと。


だけど、はっきりと断りきれないわたしは、ただただその流れに飲まれてしまいそうになっていた。


――そのとき。


「こいつに関する取材は、NGでお願いします」


急に、ふわっと抱き寄せられた。

そして、向けられたカメラに手をかざし、わたしを守ってくれたのは――。


…一之瀬くんだった!


「向坂は、俺の女だから。あんまり人目に触れさせたくねぇから」
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