友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「おかえり」


アジトに着くと、慶さんから呼び出された用事をすでに済ませたのか、一之瀬くんが出向かえてくれた。


そのまま、一之瀬くんの部屋へ招き入れられると、わたしは一之瀬くんに抱きつくようにして、いっしょにベッドの上に倒れ込んだ。


そして、一之瀬くんにキスをする。


「…どうした、向坂?今日は、やけに積極的じゃんっ」


――そんなの、当たり前だ。


だって、わたしは一之瀬くんとの記憶を思い出したのだから。

次から次へと好きが溢れすぎて、自分じゃ止められないくらい。


「こんなわたしは、…いや?」


わたしが不安げに見つめると、一之瀬くんは色っぽく舌なめずりをした。


「むしろ、好き。そんな向坂も見てみたいっ」


そう言って、一之瀬くんはわたしの耳を甘噛みして煽ってくるのだった。
< 315 / 368 >

この作品をシェア

pagetop