友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
…だから、言わない。



――しかし、それから数日後。


【オレを無視した罰だ。見せしめに、まずは1人】


…『見せしめ』。

なんのこと…?


不安で胸がざわつくも、わたしはなるべくメッセージを見ないようにして、スマホを切った。



そのメッセージが送られてきた…数時間後。


一之瀬くんのもとに、ONEのメンバーの1人が重傷で病院に運ばれたという情報が入った。


わたしもいっしょに病院に行くと、包帯で手足をぐるぐる巻きにされて、ぐったりとベッドに横たわっているメンバーの姿があった。


「…総長、慈美さん。わざわざ、きてくれたんすか…」


顔はガーゼだらけで、なんとか会話はできるといった状態だ。


「一体、どうしたんだよ…!?」

「…オレにもよくわからなくて。ただ、後ろから突然殴られたかと思ったら、そのまま何人かにボコられて…」
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