友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
――『見せしめ』、『プレゼント』。

メッセージの内容は、このことを意味していたの…?


ということは、明日にはまた…ONEのだれかが襲われる。


…でも、まだそうと決まったわけじゃない。

メッセージと今回のことが、たまたまタイミングが重なった単なる偶然かもしれない。


だからと言って、ONEのメンバーに危険が及ぶかもしれないのに、このまま放っておくわけにもいかない…。



その日の病院の帰り、わたしは一之瀬くんに声をかけた。


「…一之瀬くん。他のメンバーにも、気をつけるように伝えておいたほうがいいんじゃないかな…?」

「気をつけるって?」

「もしかしたら、またメンバーのだれかが狙われるかもしれないからっ…」


本当は、メッセージの内容を打ち明けてしまいたい。

でも、一之瀬くんのことを考えたら…それはできない。
< 323 / 368 >

この作品をシェア

pagetop