友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「…確かに、いきなり襲われるなんて、俺もおかしいとは思った。でも、ONEのメンバーが標的にされてるなんてわからねぇだろ?」

「それは…そうなんだけど」

「大丈夫っ。向坂が心配するようなことじゃねぇよ」

「…うん、そうだね」


わたしを不安にさせまいと、頭を撫でながら笑ってみせる一之瀬くん。

だけど本当は、だれかもわからない人たちにメンバーを傷つけられて、心の中では怒っているのがわたしにはわかる。


もし犯人が特定されれば、今すぐにでも飛んで行ってしまうことだろう。


そんな一之瀬くんの気持ちがわかるからこそ、わたしは話せないことが余計につらいんだ。



そして、次の日。

…2人目の犠牲者が出てしまった。


しかも、狙われたのは…副総長の慶さんだった。


慶さんは夜中のうちに病院に運ばれたものの、意識不明。
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