友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。～ＯＮＥ 史上最強の暴走族～

「…本当は、心配で仕方ねぇんだ。あいつらが勝手に暴走しないか。もしそんなことになって、あいつらまでなにかあったら――」

「それは、大丈夫だよ…！みんな、一之瀬くんの話を聞いて、ちゃんとわかってくれていたからっ」


みんなに話す一之瀬くんの姿は、とても男らしくて、総長としての威厳が感じられた。

だけど実際は、この事件に関して、見えない敵に一之瀬くん自身も不安にかられていた。


みんなを動揺させまいと、一切表情には出さなかっただけで。


それに、これ以上ＯＮＥのメンバーが被害にあわないか、そのせいで仲間が無茶をしないかということが気がかりだった。


わたしが一之瀬くんのことを大事に思うように、一之瀬くんもＯＮＥのメンバーのことをなによりも大事に思っていた。


「俺って、あいつらの前では偉そうだけど、…本当はこんなに小せぇ男なんだよ」