友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
今度は、一之瀬くんが狙われるって。


でもきっと、わたしに心配はかけまいと、「俺なら大丈夫」って言葉が返ってくるに決まっている。


『…バーカ。俺はそう簡単にくたばらねぇよ』


あの…もしかしたら死んでいたっておかしくない状況でも、わたしにああ言ってみせた一之瀬くんなら。


わたしはこれまで、何度も一之瀬くんに助けられてきた。


――だから。

今度は、わたしが一之瀬くんを守りたい。



わたしが一之瀬くんを守る方法――。

それは、メッセージで指定された場所に、わたし1人で向かうこと。


だけど、…そうなってしまったら。

もしかしたら、もう一之瀬くんの元へは戻れないかもしれない。


二度と会うことすらできないかもしれない。


それくらい、相手はわたしを手放すことはしないだろうから。
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