友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
見ると、万里くんからの電話だった。


「友達から?」

「ううん、…彼氏からだっ。ちょっと出てもいいかな?」

「ああ」


わたしは一之瀬くんに断りを入れると、万里くんの電話に出た。


〈…もしもし?〉

〈慈美?今、電話大丈夫?〉

〈大丈夫だけど、どうしたの?〉

〈いや〜、今日って転校初日だろ?どんな感じかなって、ちょっと気になって〉


どうやら万里くんは、わたしの新しい学校生活のことが気になって、わざわざ電話をくれたらしい。


〈うん、まぁ普通だよっ。なんとかやっていけそう〉

〈それならよかった。もし、なにか嫌なことでもされたら、すぐにオレに知らせろよ?〉

〈ありがとう。このあとちょっと用事があるから、いったん切るね〉

〈そっか、わかった。またな〉


万里くんの返事を聞くと、わたしは電話を切った。
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