友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「…あっ、ごめん!もしかして、2人で帰るつもりだった?」

「違う、違う…!ちょっとここまでいっしょになっただけで」


一之瀬くんもわたしのことなんて放っておいて、1人で帰ってくれていたらよかったんだけど、なぜか律儀に待ってくれていた。


「…ごめんね、一之瀬くん。なんだか、待たせたみたいになっちゃって」

「構わねぇよ。また、変なヤツらに絡まれるかもしれねぇだろ?友達と会えたなら、よかった」


一之瀬くんは、振り返りざまに優しく微笑んでくれた。


「そうだ!一之瀬くん、紹介するね。このコが、わたしがさっき話してた親友の…」


そう言って、一之瀬くんに由奈のことを紹介しようとしたんだけど――。

なぜか由奈は、驚いたように目を丸くして一之瀬くんを見つめていた。


こんな由奈…初めて見る。
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