友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
『由奈』と同じ名前だ。
だから、なにか繋がりがあるのかと思ったけど――。
「…ううん、知らない。初めて見た」
由奈にしては珍しく、ぶっきらぼうにそう言うと、アイスコーヒーに挿さっていたストローに口をつけて、ひと口飲んだ。
まるで、自分の口を塞ぐかのように。
「慈美。あたしもちょっと気になったことがあったんだけど…。聞いてもいい?」
「うん、いいよ。なに?」
「彼氏…のことは、覚えてるの?」
――彼氏。
それは、万里くんのことだ。
「…えっとね。それが……覚えてないんだ」
万里くんに申し訳なくて、わたしは喉から絞り出すように声を出した。
「前に持ってたスマホも壊れちゃって、2人の写真とかが一切なくて…。だから、自分じゃ…よくわからなくて」
自然と、ため息が漏れた。
だから、なにか繋がりがあるのかと思ったけど――。
「…ううん、知らない。初めて見た」
由奈にしては珍しく、ぶっきらぼうにそう言うと、アイスコーヒーに挿さっていたストローに口をつけて、ひと口飲んだ。
まるで、自分の口を塞ぐかのように。
「慈美。あたしもちょっと気になったことがあったんだけど…。聞いてもいい?」
「うん、いいよ。なに?」
「彼氏…のことは、覚えてるの?」
――彼氏。
それは、万里くんのことだ。
「…えっとね。それが……覚えてないんだ」
万里くんに申し訳なくて、わたしは喉から絞り出すように声を出した。
「前に持ってたスマホも壊れちゃって、2人の写真とかが一切なくて…。だから、自分じゃ…よくわからなくて」
自然と、ため息が漏れた。