友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。～ＯＮＥ 史上最強の暴走族～

だから、以前のわたしとは出かけたことのない場所を巡ってくれているとかで。



そして、この間…手を繋いだ。


万里くんのバイクに乗って、夜景を観に行ったときのことだ。


…まだ万里くんのバイクに乗ることに、なぜか多少の抵抗はあったけど、なんとかそれを万里くんに悟られないように振る舞った。


そして、目の前に広がる色とりどりの宝石がこぼれたような美しい夜景を眺めながら、万里くんがそっと手を握ってきた。


わたしの手なんてすっぽりと包み込んでしまうくらいの…大きな手。


恥ずかしくて、わたしは顔が熱くなったのを覚えている。

きっと頬も赤かっただろうけど、暗がりだから万里くんには気づかれていないはず。


手を繋がれたくらいで、顔を真っ赤にして恥ずかしがるなんて、…まるで恋愛したての中学生みたい。