黎明の剣
皆無力や、やりきれなさに諦めようとしていたその刹那。
「クソッ」
一人の少年が剣を取り曇る頭上に掲げる。
「諦めるなっ
生きることすら叶わなかった友や同胞を侮辱するなッ
最後まで抗って見せろっ!!
ここで諦めるということは家族に死ねといっていることと同じだッ!」
皆はっとした。
その言葉に涙を流しながら剣を握りしめ、一つの鮮明なる決意と共に駆け出した。
そして、少年は獣のように、鋭い瞳と己の剣で誰よりも早く敵を切り、闇を切り裂いていく。