黎明の剣
革命軍本部
貴族と平民
ギシギシと変な音がする。
何だと思い目を開けると裸の男に抱きつかれている。
ん?なに、この状況?!
しかも、よく見ると妙に色っぽい男だった。
茶髪をサイド流していて程よく筋肉がついた身体は、女を落とすのも容易いだろう。
なんだか腰が痛く、慌てて着ているものを確認すると脱がされた形跡はない。
「はぁ」
溜め息をついて、どうせ姉のセフレだろうとたかをくくったその時、部屋の異様さに気付いた。
ベッドが壁と壁にくっついているくらい狭く。木で出来ているベッドには薄い布団が一枚強いてあるだけだった。
腰が痛い理由はこれか。
寝惚けてたな。勘違いするなんて。
バタンッと大きな音をたてて入ってきたのは銀髪だった。
目くじらを立てて憤慨している。
「おい!ジェイ貴様っ幼女にさかってんじゃねぇよ」