学級洗脳崩壊アプリ
まだ学校の校門を出て、数分。


近くには同じ制服を着た女子たちがあちこちにいる。


クスクス………クスクス


どこかで私を笑う声が聞こえた。


「あの子絶対、呼び止められる前提でいたでしょ。ウケる(笑)」


「なんか見てるこっちが恥ずかしいよね。

自意識過剰過ぎでしょ(笑)」


風のように私の耳に吹く痛い言葉。


「あのイケメンくんが可哀想だよね。」


分かってる。


優人は私より部活を選んだことぐらい。


今すぐここを立ち去りたい気分で満たされた脳内。


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