学級洗脳崩壊アプリ
奥の家の方からやって来たのは─────絢だ。


細かい花が並んでいる小柄なワンピースにベージュの大人なハイヒール。


ファンデーションの塗りすぎで真っ白になった肌。


手の爪にはピンクの派手なネイル。



顔は────私の知ってる絢とはかけ離れたパンダメイクをしている。



異常な程に変わってしまった絢の姿に腰が抜けたかのようにまた地面に座り込んだ。



「だからぁ、一部の人からはね、“命の女神”なんて呼ばれちゃってぇ~!」


耳が痛くなるほどにキーンと甲高い声。


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