学級洗脳崩壊アプリ
─────ふ、震えて……ない



だけどそんなことどうでも良くて、今はとにかく日々谷が助けたという事実だけが頭の中を巡っている。



私を…………助けた………?


この私を?今まで皆が見てみぬフリをしてきたのに?日々谷が?



ポロポロと溢れ落ちる滴が床を濡らす。


「篠塚、さん。

ゆっくりでいいから、立ち上がれる?」



さっきとは正反対の優しい口調で話す日々谷。


私は言われた通りにゆっくりと立ち上がった。



「痛いところとかあれば言って。

腕や、足とか怪我が多いけど………


保健室行きましょう?」


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