学級洗脳崩壊アプリ
まさか、家以外に私の心の頼りが出来るかもしれないなんて。



いつの間にかあのアプリのことは頭から消え去っていて日々谷ばかりが頭を占領していた。



少し歩いて、三階の空き教室。




開けっ放しの窓から穏やかな風が吹き込んでカーテンを揺らしている。



「ちょっと、座ってちょうだい。」



そうして私と日々谷、対面する形で座った。




「ちょっとずつでいいから、教えて。」



真っ直ぐに私を捉えて離さない瞳からはどうも逃げられない。



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