学級洗脳崩壊アプリ



「…………ん」


ゆっくりと目を開く。



するとすぐさま“ナニカ”が私に抱きついてきた。



「えっ……え……?」


困惑の声を漏らしながら背中を優しくさすってあげる。



「……づか……さんっ……


篠塚……さん……っ」


何度も私を呼ぶ声に日々谷だと確信した。



日々谷が抱きついているお腹の辺りに少し、生暖かい感じがするのを見て、きっと泣いてるのかもしれない。


………………私、なんかのために。


一瞬でもそう思ってしまった。



「…………そんなこと……考えないで……」



そんな日々谷の言葉にハッとなる。


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