学級洗脳崩壊アプリ
そんなことも言葉に出来ず、誠が私の前に来るまで突っ立っていた。



屋上に来たけど、何が起こるんだろう。


日々谷を前にして、また私を殴ったりするの?


誠の心情が読めない。


うっすらと笑みを浮かべる誠とは裏腹に胡桃達はゆっくりと一歩一歩を刻んでいるようだった。


「篠塚。お前に本当の事、教えてやるよ。」


吐き捨てるように言った誠。


私はポケットに手を入れ、スマホをギュッと握った。


万が一のために持ってきたスマホ。


スマホのアプリの位置を完全把握してる私なら簡単に開けた。


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