学級洗脳崩壊アプリ
「うるさいっ!


もう知ってんのよっ」


ドスドスとこちらまで駆け寄ると拳を握った崎。


「まぁ、あたしも最初は嘘かと思ったけどさ~?


ハッキングまでして証拠を掴んだんだから………ね?」


ニヤニヤと腕を組み、見下ろしているような目線の誠。


「早く出せよ!


スマホ、持ってんでしょ……っ!?」



目を真っ赤に充血させ、体当たりしてきた崎。


私はもちろん、避けきれずぶつかった。


そしてポケットからスマホが姿を見せる。


画面は真っ黒で『学級洗脳崩壊アプリ』とは一文字で出てこなかった。


< 261 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop