学級洗脳崩壊アプリ
ギュッと目を瞑った時──────


「な、何……これ……?」


拍子抜けしたような、鳩が豆鉄砲食らったような、マヌケな声に目をバッと開けた。


誠を見てみるといかにも“驚愕”のような顔をしている。


「ふふっ、ほら、これであんたももう終わり。


亜希……蘭………ふふっ……」


誠の事を勘違いしているのか、満足な笑みを浮かべ何度も名前を呟いている崎。


不思議に思った私はゆっくり立ち上がり、誠の元まで駆け寄った。


そして胡桃や愛莉、友里、日々谷も。



誠が右側の音量ボタンを押し、音量を最大にする。


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