学級洗脳崩壊アプリ
誠の死に何故か戸惑いが隠せない。


自分の命は自分で絶つ。



その言葉が私の心の中でふつふつと怒りを沸き上がらせた。


最後まで……あいつは……っ



「あぁぁ゛……っ!

いつもいつも……゛!」


むしゃくしゃな私を慰めるように友里の腕が伸びてきて背中をさすった。


「大丈夫だよ、恵ちゃん。

そんな心配しなくても、ちゃんと成功するから!



そしたら、友里が手伝ってあげよっか?」


意味不明な言葉と変わりない友里の高い声に嫌気がさす。


「もう、いい。

私帰る。またね、友里。」


友里には目もくれずそのまま屋上のドアに一直線。


「あ、ちゃんと開けといて。」


それだけいうとまた足を運んだ。

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