学級洗脳崩壊アプリ
震える手で画面をタップするとまた違う文字が浮かび上がった。


『また、一度始めたら、“必ず”最後まで復讐を成功させて下さい。』



ドクッと心臓の音が聞こえた。


か、必ず…………だ、大丈夫………大丈夫。


私の意思はそんなものじゃない………っ


ゆっくりとまた、画面をタップした。


『崩壊させたい学校名とクラスを

記入して下さい。』


そんな言葉にさっきより指先が震えた。


“崩壊させたい”

そんな言葉に酷く動揺してしまう。


─────あなたを助けるアプリ。


もしかしたら、このアプリは、


─────本当に“復讐”が出来るんじゃないか?


ドクッドクッと早まる心臓。


違う怖くなんかない、ただ、ただ嬉しいだけ。


アイツらに復讐できる幸福。


私は躊躇することなく、文字を打った。


《空川中学校


2ー3》



真っ黒な画面に反射して私がちらりと写った。


信じられないくらいに笑ってる。



目の前に写る“誰か”が私だと言うことが怖いくらい。


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