学級洗脳崩壊アプリ
「何で、あたしのメイクポーチが……


あんだよ…………っ」


これにはクラスメイトに限らず、誠たちも目を大きく見開いて驚いている。


「わ、私の財布まで………っ!」


「筆箱もあるっ…………」


床にはジャラジャラとしたアクセサリー類をたくさんあった


皆、それを見て唖然。



「ここの席って……確か…………」


ポツンと誰かの言葉にピクッと反応した愛莉。


「崎…………。」


振り絞った声で呟いた愛莉の声には怒りが含まれていた。


クラス中、崎が犯人だと思い込んでいる。


当の本人はこの場にいないから弁解のしようもないし。


それに今さら弁解したって愛莉の物が含まれていたんだから無理に決まってる。



私は心の奥底で大笑いした。


さっきの洗脳されていたような感覚は無くなり、不思議な幸福感に満たされていくのを感じる。


さっきまで友達の死を心から悲しんで大泣きしてた奴がさらに苦しむ。


それも体と心、両方ね。


これ以上ない絶望をこの手で与えられる。


さぁ、崎はどれくらい生きていられるかな?

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