『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー

今日もアパートでふたりでご飯食べて

一緒に歯を磨いて



1日が終わる



「明日早く起きなきゃ」



「そんな楽しみ?」



「うん!」



「じゃあ、そろそろ寝る?」



「うーん…そーだね…
早く寝ちゃうと今日が終わっちゃうけどね」



名残惜しそうに

歌笑が言った



オレも同じ気持ち



歌笑とあと2日

2日しか一緒にいれない



「寝よっか…」



結局寝るんかい



さっきのは

たぶん



誘われてたんじゃなくて

煽ってたわけでもなくて

試された?



カラダ目当てじゃないよね?って



なんだよ

めちゃくちゃ手出しにくい



今日もできないじゃん



久しぶりに会ったし

次はいつ会えるかわかんない

=いつできるかわかんない



卒業式から

2ヶ月してないよ

オレたち



あーあ…

シーツも歌笑が選んでくれたヤツに変えたのに



オレがベッドに入ったら

歌笑も入ってきた



かわいい

かわいすぎる



尚更虚しい



歌笑は

したくないの?



オレは

したい



ドクン…



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