『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー

寝れない



仰向けじゃないから…



じゃなくて

歌笑が隣にいるから



スー…スー…スー…



よく寝れるな



ドキドキする



好きすぎて



オレって

こんなに歌笑が好きだったんだ



ずっと離れないでほしい

ずっと離したくない



今は

オレの方が

強くそぉ思う



歌笑に嫌われたくないし

歌笑のこと喜ばせたいし

歌笑のこと大切にしたい



歌笑

歌笑が好き



今日は

おやすみのチューもしなかったな



歌笑

疲れてるのかな?



それともオレに飽きてきたとか?

もぉ?



そんなはずない

明日のデート楽しみにしてたし!



オレのジャージ着て寝てる歌笑が

オレのものになったみたいで嬉しかった



でもホントは

脱がせたい



ドクン…



ダメだ

寝れない



気持ちが鎮まらない



オレだけ1日が終わらない



そっと寝返りをして

仰向けになったら

歌笑がオレの腕に抱きついてきた



かわいすぎる



大丈夫

どこにも行かないよ



ずっと

歌笑が好き



ヤバい

えっと…

胸当たってる



あー…もっと寝れない



また歌笑を抱きしめた



スー…スー…スー…



歌笑の頬を抓ってみた



スー…スー…スー…



ホントに寝てる



あ、おやすみのキスしなかった



キスしたい

触りたい



少しならいいよね?



スー…スー…スー…



寝てるし…



や、ダメだ

男として

人間として



でも

彼氏の特権じゃね?

彼女を触れるって



別に許可いらない



やっぱり杉山ってカラダ目当てだったんだ

杉山ってそーゆー人だったんだ



歌笑に嫌われたくない

ずっと好きでいてよ



オレも

ずっと好きだから…



だから

焦る必要ないか



オレたち

まだ

始まったばっかだし…



おやすみ

歌笑



好きだよ



ーーー



歌笑の額に

キスした



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