『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー
「お腹空いたね…」
「うん…」
「食べてばっかりだね、私たち」
歌笑と抱き合って
気付いたら
夕方になってた
「歌笑、寒くない?服…」
結局
歌笑の服は脱がした
「シャワーしたら、なんか食べ行く?」
「うん
夜は牛丼がいいな…」
「またそんなんでいいの?」
「うん、いいの」
歌笑とこーしてると
遠距離って思えない
食べてる物も
向こうにあるもので
きっと歌笑は
オレをこっちに馴染ませたくないのかもしれない
「じゃあ私、先にシャワーしてくるね
ジャージ出しといて!」
「またジャージで行くんかい
あ、歌笑…」
「なに?」
「せっかく近くにいるんだから、離れたくない
一緒にシャワーする?」
「ヤダ!
まだ恥ずかしい」
言ってもダメなこともある
服で身体を隠す歌笑が
かわいかった
さっきまで
お互い見てたじゃん
歌笑
左胸にもホクロあった
また歌笑を知った
あー…
好きだな
どんどん歌笑のこと
好きになってく
歌笑もそーだったら
嬉しいな