『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー
ふたりでジャージを着て
いつもの牛丼屋に行った
オレの予定には
この店もなかった
「おいしいね」
「せっかくこっち来たんだし
オシャレな店じゃなくて良かったの?」
「いいの
杉山を知りたいから」
かわいい
歌笑
「歌笑ってさ
そんなにオレのこと好きなの?」
わざと聞いた
「うん、好きだよ」
これが聞きたくて
「オレってさ
こんなに歌笑のこと
好きだったっけ?」
「ん?」
「自分でも驚くくらい
歌笑のこと好きかも…」
「驚かないでよ」
いつものカウンター席で
いつもの店員さんと目が合う
この人彼女できたんだ?
って、顔してる
そーなんです
オレの彼女かわいいでしょ
心の中で言ってみる
すげー好きなんです
彼女のこと
大切にします