『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー

練習を終えて

歌笑が来るのを駅で待った



ちょっと早かったかな…

ちゃんと練習したよ



10分…

20分…

30分…



ん?

遅くね?



♪~着信音

《歌笑》



「もしもし、歌笑?
どーした?」



「なんかね、電車混んでて下りれなかった」



「え、今どこ?」



「ん?どこだろ、ここ…
たぶん、次の駅
んー…すぐ戻るね…待ってて…」



「歌笑、そこで待ってて…
そっちもアパートから近いから
オレ、走って行くから…
えっと、西口ね
西口で待ってて…」



ここで歌笑を待ってるより

オレが走った方が早いと思った



歌笑に早く会いたかった

1分でも早く

1秒でも早く



もぉ限界



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