クールな御曹司は離縁したい新妻を溺愛して離さない
私の家への移動中、修吾さんは運転しながら横目に私を見てきた。
「美波、本当に大丈夫か?」
「はい。修吾さんは大丈夫ですか? いつも私に気をつかってくれますが、修吾さんにとっても結婚は大きな出来事ですよね」
「俺は大丈夫だ」
「私もです。ただ……みんなに嘘をつくことが心苦しくなります。嘘を塗り固めているようでいつかこれが剥がれないかと不安になるです」
私の心のうちを告げると彼は、いつかこの選択をしてよかったと思える日が来るといいなと運転しながら話してくれた。
政略結婚なのにそんな日が来るとは思えないけれど前向きな言葉に少し肩の荷が軽くなった。
家に着くと父に保証人のサインをもらい、修吾さんは帰っていった。
「とうとう美波がいなくなっちゃうのか。寂しいが頑張りなさい。店の方は気にしなくていい。彼を支えてあげなさい」
「お父さん、仕事は出来る限りするからね!」
父にそう伝えると片手を上げ、部屋に入っていってしまった。
「美波、本当に大丈夫か?」
「はい。修吾さんは大丈夫ですか? いつも私に気をつかってくれますが、修吾さんにとっても結婚は大きな出来事ですよね」
「俺は大丈夫だ」
「私もです。ただ……みんなに嘘をつくことが心苦しくなります。嘘を塗り固めているようでいつかこれが剥がれないかと不安になるです」
私の心のうちを告げると彼は、いつかこの選択をしてよかったと思える日が来るといいなと運転しながら話してくれた。
政略結婚なのにそんな日が来るとは思えないけれど前向きな言葉に少し肩の荷が軽くなった。
家に着くと父に保証人のサインをもらい、修吾さんは帰っていった。
「とうとう美波がいなくなっちゃうのか。寂しいが頑張りなさい。店の方は気にしなくていい。彼を支えてあげなさい」
「お父さん、仕事は出来る限りするからね!」
父にそう伝えると片手を上げ、部屋に入っていってしまった。