あの日の返事をもう一度。
 「麻央。早く食べちゃお。時間無くなっちゃうよ」

 「あ、うん。」

 私と沙奈ちゃんはお弁当を広げて食べ始める。木波くんと斗真くんは…話しかけられる雰囲気じゃなかった。

 二人が火花を散らしてる間、私たちは黙々とご飯を食べる。

 その間、空気は重くて、味はほとんどわからなかった。

 「はぁっ…いつまでも睨み合ってないで早く食べなさい。予鈴まで後5分もないわよ」

 「ほんとだ。急がないと」
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