あの日の返事をもう一度。
 「お願い、できる?」

 「いいよ。お口に合うかわかんないけど」

 実は弟とパパのも作ってるから一つ増えたところで何も変わらない。

 「ほんと?やったぁ…!俺の家、親が忙しくて手料理とかめっちゃ久しぶり!」

 「た、大したもの作れないよ!?」

 「ふふっ大丈夫だよ。麻央ちゃんのお弁当いつも美味そうだから。」

 美味しそう、かなぁ…?普通だと思うんだけど…

 ま、嬉しそうだからいっか。

 頑張って作るぞ!お口に合うように!

 ちょっと意気込んだ私であった。
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