ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
朝もなかなか起きてくれなくて、今やっと朝ごはんを食べ終えて制服に着替えたところ。
いつもなら一緒に学園まで行くけれど、今日は未紘くんだけが授業に参加なのでひとりでちゃんとクラスまで行ってくれるかちょっと心配。
ふらっとどこかに行っちゃいそうだし。
寮の入り口まで未紘くんをお見送り。
「それじゃあ、授業頑張ってください!」
「…………」
無言の圧力……。
行きたくないってわかりやすいくらい顔に書いてありますよ。
それに、さっきからわたしの手を握って離してもくれません。
「えっと、じゃあ頑張れるようにギュッしましょう!」
未紘くんがちゃんと授業受けてきますように!って、ギュウッてしたら。
「……ん。このまま湖依も連れてく」
「ダメですダメです!」
こうしてなんとか未紘くんを送り出すことに成功。