ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「あー……出会うとこーゆー感じになるんだ」
「っ……?」
「このままだとお互いまずいから。こっちきて」
身体を起こされて、連れて行かれたのは死角になる少し薄暗い建物の陰。
何が起きてるのかわからなくて、言われるがままついてきちゃったけど。
「……目合っただけでこんな気持ち高ぶるんだ」
壁に手をついてわたしを上から見下ろしてくる瞳は、さっきよりも熱っぽくて。
その瞳に見つめられると――また心臓が異常なくらいドクッと鳴ってる。
「触れたい衝動……抑えられなくなるね」
ふわっと男の子の温もりに包み込まれた。