ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜



「おや、この前わたしを助けてくれたお嬢さんじゃないか」

「あっ、あのときの!」


そうだ、思い出した! 


ちょっと前に道を案内した人だ!

その人が未紘くんのお父さんだったなんて!



「まさかこんなかたちで再会することになるとはね。びっくりだよ。あらためてこの前はありがとう」

「あ、いえいえ!」


あのとき、どことなく誰かに似てるなぁと思ったけど、未紘くんに似てたんだ。



「……父さんと湖依って知り合いなの? なんか俺だけ置いてけぼり状態なんだけど」



「あぁ、じつは少し前に道に迷っていたところを助けてもらったんだよ。困ってるわたしに声をかけてくれて目的地まで案内してくれてね」


「……へぇ。まあ、湖依優しいからね」

< 130 / 173 >

この作品をシェア

pagetop