ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「そうだ。もうすぐ仕事が終わるから、よかったら一緒に夕食を食べないか?」
「……パス。堅苦しいレストラン嫌い」
「まあそう言うな。せっかくだから湖依ちゃんも一緒に3人で楽しく話そうじゃないか」
未紘くんは行きたくなさそうだけど、未紘くんのお父さんは久しぶりに未紘くんと会えてうれしそうだし。
「湖依ちゃんはどうかな?」
「あっ、ぜひご一緒させてください!」
「ほら、湖依ちゃんもこう言ってくれているし。未紘が一緒に来ないならわたしと湖依ちゃんふたりで――」
「……そんなの許すわけないでしょ。俺も行くし」
「ははっ、そうか。それじゃあ、仕事を片づけて車を呼ぶから少し待っててもらえるかな」