ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
こうして未紘くんのお父さんの仕事が終わって、3人でホテルの中に入っている高級そうなレストランへ。
「お待ちしておりました、青凪様」
「すまないね。急に無理を言ってしまって」
「いえいえ。個室をご用意しておりますのでご案内いたします」
ひぇぇ……ますますわたしだけ場違い感がすごいような気がする。
こんな高そうなレストランで食事したことないから、テーブルマナーとか大丈夫かな。
メニューを渡されたけど、料理の名前が見たことないものばかり。
メニューとにらめっこしてると。
「……湖依は決まった?」
「えぇっと、何を頼んだらいいかわからなくて」
「……んじゃ、俺と同じものでいい? 湖依が好きそうなもの頼むから」
「ご、ごめんなさい。こういう場所に慣れてなくて」
「……いーよ、謝らなくて。困ったら俺を頼ればいいから」