ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜



未紘くんから逃げるようにベッドの端っこで身体を丸めていても。


「……なんでそんな端にいくの。俺のとこおいで」


すぐに距離を詰められて、あっという間に後ろから包み込まれちゃう。


このまま寝てくれるのかな。


未紘くんのことだから何かしてくるんじゃ。



「……そーいえばさ、父さんのこと助けてくれたんだね」

「え?」


「道に迷ってる見ず知らずのおじさんに声かけるって、一歩間違えれば危ないこともあるのに」


「えっと、未紘くんのお父さんはそんな危ない人に見えなかったです。あと、ほんとに困ってる様子だったので、放っておけなくて」



「……誰かが困ってても面倒ごとに巻き込まれるのが嫌で知らん顔する人がほとんどなのに」

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