ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「みんな困ってる人を助けるのは面倒なんですか?」
「んー……まあ、極力関わりたくないって思う人がほとんどなんじゃない? 助けてもメリットないし」
「そうなんですね。でも、誰かが困っていたら助けたり支え合うのが大切かなって。メリットとか考えたことなかったです」
「湖依ってほんと心が綺麗だよね」
「そんなことないですよ。それに、人を助けると“ありがとう”って感謝の気持ちを伝えてもらえて心があたたかくなるので、わたしはそれで充分です」
ちょっとの間、未紘くんは何も言わなくてシーンとしたまま。
あれ、もしかして寝ちゃった?
「……なんか俺ばっかり湖依の魅力に惹かれてる」
「え?」