ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「……もしかして俺に発情してる?」
「はつ、じょう……?」
「俺にもっと触れてほしいって、身体が求めてるんじゃない?」
「よ、よくわかんな……ひゃっ」
顎をクイッとつかまれて、指先で軽く唇に触れられただけ……なのに。
「少し触れただけで、こんな身体反応するんだ?」
「ん……っ」
「そんな物欲しそうな瞳で見つめて――俺もその気になっちゃうけど」
唇がジンッと熱くて、何かもっと欲しいような衝動に駆られて、自分が自分じゃないみたい……っ。
「熱いのから解放されたい?」
コクッとうなずくと、男の子がすごく色っぽい顔をしてフッと笑いながら。
「湖依が発情したら抑えられるのは俺のキスだけだから」
吸い込まれるように――唇にキスが落ちてきた。