ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
甘く求めて求められて。



「胃が痛いです……」

「湖依は今日もかわいーね」


「心臓が飛び出そうです……」

「俺とキスしたいの? する?」


「会話が成立してません……!」


突然ですが、いま未紘くんと一緒にとんでもない場所に連れてこられています。



***



さかのぼること数時間前。


学園は夏休みに入っているので、今日もある程度メイドの仕事を終わらせて少しゆっくりしてると。


突然未紘くんから告げられたこと。


「パーティー参加するから着替えて」

「え?」


ドサッと大きな紙袋を渡された。


中を確認すると淡いブルーのドレスと、それにあわせたヒールのある靴。

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