ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「遅刻すると父さんに怒られるから」
「え、え?」
ちょっと待ってください、今なんて?
状況が把握できてないのですが!
「あと屋敷から使用人呼んだから。準備手伝ってもらうといーよ。俺はテキトーに準備して先に迎えの車で待ってるから」
「えっ、ちょっ未紘く――」
ほとんど説明なしで、未紘くんは部屋を出ていってしまった。
しばらくするとスーツを着た女の人が5人ほど現れて。
「準備をお手伝いさせていただきます」
手際よくいろんなものが部屋の中に運ばれてきて、わたしの頭は全然理解が追いつきません。
「お洋服のほう失礼いたしますね」
「ひぇっ」
着ていたものぜんぶ脱がされてドレスを着せてもらい。
髪やメイク、ネイル……ぜんぶやってもらって。
まさに至れり尽くせりとはこのことなんじゃ。