ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜



「遅刻すると父さんに怒られるから」

「え、え?」


ちょっと待ってください、今なんて?

状況が把握できてないのですが!



「あと屋敷から使用人呼んだから。準備手伝ってもらうといーよ。俺はテキトーに準備して先に迎えの車で待ってるから」


「えっ、ちょっ未紘く――」


ほとんど説明なしで、未紘くんは部屋を出ていってしまった。


しばらくするとスーツを着た女の人が5人ほど現れて。


「準備をお手伝いさせていただきます」


手際よくいろんなものが部屋の中に運ばれてきて、わたしの頭は全然理解が追いつきません。



「お洋服のほう失礼いたしますね」

「ひぇっ」


着ていたものぜんぶ脱がされてドレスを着せてもらい。


髪やメイク、ネイル……ぜんぶやってもらって。

まさに至れり尽くせりとはこのことなんじゃ。

< 152 / 173 >

この作品をシェア

pagetop