ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜



「わたしは大丈夫なので、お父さんに言われた通りいってきてください」


「……ほんとに? 不安だったら誰か呼ぶけど。屋敷の人間が数人会場にいるだろうから」


「いえいえ! そこまでしてもらうの申し訳ないので、ひとりで大丈夫です!」


「なるべく早く戻るから。何かあったらすぐ連絡して」


「わ、わかりました。待ってます」



未紘くんと別れてから、ひとり会場の隅っこへ移動。


きっと、わたしに声をかけてくる人なんて誰もいないと思っていたら。



ふと目の前に3人、着飾った女の人たちが現れて、飲み物が入ったグラスを渡してきた。


「よかったらこれ飲みます?」


わたしと同い年……もしくは少し年上くらいかな。


てっきりこの会場には大人しかいないと思っていた。

< 156 / 173 >

この作品をシェア

pagetop