ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
あのキスを忘れるように、首をブンブン横に振ってベッドの上でゴロゴロ転がってると。
「え……これなに……?」
ふと首元の違和感に気づいた。
青色……サファイアの宝石が埋め込まれたチョーカーのようなものが首につけられていた。
自分でつけた覚えはないし。
とりあえず外したほうがいいかな。
「うっ、どうして外れないの……!」
首輪のような形状で、後ろの留め具が外せない。
なんでこんな頑丈なの……!
もう今日はとことんついてないよ。
知らない男の子にキスされちゃうし、よくわからないチョーカーつけられるし。
青凪くんだっけ……?
学園の人だろうけど、あれだけ広い学園で生徒もたくさんいるから。
もう二度と関わることはない……はず!
キスのことは忘れると決めて、明日の入学式に向けてこの日は早めに眠りについた。