ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
わたし以外の女の子は首元に特に何もつけてないし。
教室内をキョロキョロ見渡してると、ひとりの女の子がわたしの席の前に座った。
「あっ、あなたもわたしと同じやつ首につけてる!」
「え?」
「よかったぁ。わたしと同じ子がいて!」
明るくてパッと花が咲くような笑顔が印象的な、すごく可愛らしい子。
肩につかないくらいの髪は、ふわっと巻かれていて両サイドを編み込みしてる。
顔は小さくて、瞳はすごく大きくてクリクリしてるし、とにかく可愛いがギュッと詰まってる容姿だなぁ。
わたしと同じチョーカーをしてるけど……この子のには真っ赤なルビーのような宝石が埋め込まれてる。